国公立大学の学費は本当に安い?私立との比較と家計負担を軽減する方法

Last Updated on 2026年2月17日 by 塾一郎

国公立大学の学費の基本を知ろう

お子さんの進学を考えるとき、最初に気になるのが学費のことですよね。国公立大学は私立大学と比べて学費が安いというイメージがありますが、実際にどのくらいの費用がかかるのか、具体的な金額を把握しておくことが大切です。ここでは、国公立大学の入学金や授業料、4年間の総額など、基本的な学費について詳しく解説していきます。まずは全体像を理解して、進学資金の計画を立てる第一歩にしましょう。

入学金はいくらかかる?

国公立大学の入学金は、国立大学が282,000円、公立大学が391,305円(地域内)と定められています。これは文部科学省が標準額として示している金額で、ほとんどの大学がこの金額を採用しています。

注意したいのは、公立大学の場合、地域外からの入学者には別の料金が設定されている点です。例えば、大阪公立大学では地域内の入学金が222,000円に対し、地域外は382,000円となっています。お住まいの地域と志望大学の所在地を確認しておくことが重要です。

入学金は合格発表後、入学手続き期間内に納付する必要があります。通常、合格発表から1週間から10日程度の期限が設けられていますので、事前に資金を準備しておきましょう。また、一度納付した入学金は原則として返還されませんので、併願校の合格発表時期なども考慮して慎重に判断することが大切です。

さらに、入学金とは別に、入学手続き時には前期分の授業料(約267,900円)も同時に納付するケースが多くあります。つまり、入学時には合計で約55万円から65万円程度のまとまった資金が必要になると考えておくとよいでしょう。この点を見落としがちですので、入学手続きの案内をよく確認してください。

年間授業料の標準額

国公立大学の年間授業料は、535,800円が標準額として設定されています。これは国立大学も公立大学もほぼ同じ金額です。授業料は前期・後期の2回に分けて納付するのが一般的で、1回あたり267,900円となります。

この授業料は学部や学科によって変わることはありません。医学部でも工学部でも文学部でも、国公立大学であれば同じ金額です。これは私立大学と大きく異なる点で、国公立大学の大きなメリットといえます。例えば、東京大学でも地方の国立大学でも、授業料は同じ535,800円です。

ただし、一部の公立大学では法人化に伴い独自の授業料を設定している場合があります。例えば、国際教養大学(秋田県)では年間授業料が535,800円より高く設定されています。志望校の正確な授業料は、必ず大学の公式ウェブサイトで確認しましょう。

また、授業料とは別に、教材費や実習費、学生保険料などが必要になることもあります。これらは年間で数万円程度が目安ですが、理系学部や医学部では実習費が高額になる場合もありますので、入学後の費用についても大学に問い合わせておくと安心です。

4年間でかかる総額の目安

国公立大学に4年間通う場合の学費総額を計算してみましょう。入学金282,000円+授業料535,800円×4年=2,425,200円が基本的な金額となります。約240万円から250万円程度が学費の目安です。

この金額に加えて、自宅外通学の場合は生活費も考慮する必要があります。日本学生支援機構の調査によると、下宿生の年間生活費(住居費、食費、光熱費など)は平均で約120万円程度です。4年間では480万円となり、学費と合わせると総額で約720万円が必要になります。

一方、自宅から通学できる場合は、通学費や昼食代などを含めても年間30万円程度で済むケースが多いでしょう。4年間で120万円、学費と合わせて約360万円が総額の目安となります。自宅通学と下宿では約360万円の差が生じますので、進学先を選ぶ際の重要な判断材料になります。

また、教科書代やパソコン購入費、サークル活動費なども考慮しておきましょう。これらは年間で10万円から20万円程度が一般的です。特に入学初年度は、パソコンや専門書の購入で出費がかさむことが多いので、余裕を持った資金計画を立てることをおすすめします。

学部による学費の違い

国公立大学の大きな特徴は、どの学部でも授業料が同じという点です。医学部でも工学部でも文学部でも、年間535,800円という金額は変わりません。これは私立大学との最も大きな違いといえます。

ただし、在学年数が異なる学部には注意が必要です。医学部や歯学部、獣医学部は6年制ですので、授業料の総額は535,800円×6年=3,214,800円となります。入学金を含めると約350万円が学費総額です。4年制学部と比べて約100万円多くかかることになります。

また、薬学部には4年制と6年制の2つのコースがあります。薬剤師を目指す場合は6年制を選択することになりますので、こちらも医学部と同様に6年分の授業料が必要です。一方、研究者や企業での開発職を目指す場合は4年制コースを選び、その後大学院に進学するケースが多くなっています。

学部による直接的な学費の差はありませんが、教材費や実習費には違いがあります。例えば、理系学部では実験器具や専門的な教科書代が高額になりがちです。医学部では白衣や聴診器などの購入も必要です。こうした追加費用も含めて、年間で5万円から15万円程度の差が出ることを想定しておきましょう。

私立大学との学費比較

国公立大学と私立大学では、学費にどのくらいの差があるのでしょうか。私立大学の学費は大学や学部によって大きく異なりますが、一般的には国公立大学の2倍から6倍程度になることが多いです。ここでは、文系・理系・医歯薬系といった分野別に、具体的な金額を比較していきます。実際の数字を見ることで、国公立大学の学費がいかにリーズナブルかを実感していただけるはずです。

文系学部の学費比較

文系学部の学費を比較すると、国公立大学と私立大学の差が明確に見えてきます。国公立大学の4年間の学費総額が約242万円であるのに対し、私立大学文系学部の平均は約400万円となっています。その差は約160万円です。

具体的な例を見てみましょう。早稲田大学の政治経済学部では、初年度納入金が約117万円、2年目以降が年間約99万円で、4年間の総額は約414万円です。慶應義塾大学の経済学部では、初年度が約133万円、2年目以降が約106万円で、総額約451万円となります。国公立大学と比べて2倍近い学費がかかることがわかります。

ただし、私立大学には独自の魅力もあります。少人数教育や充実した就職支援、最新の設備、立地の良さなど、学費以外の価値も考慮する必要があります。また、私立大学独自の奨学金制度が充実しているケースも多く、成績優秀者には授業料の半額免除や全額免除といった支援を受けられる可能性もあります。

さらに、通学の利便性も重要な要素です。自宅から通える私立大学と、下宿が必要な地方の国公立大学を比較した場合、生活費を含めた総額では私立大学の方が安くなることもあります。例えば、都内在住の場合、都内の私立大学(学費400万円)と地方の国公立大学(学費240万円+生活費480万円)では、私立大学の方が総額で約320万円安くなる計算になります。

理系学部の学費比較

理系学部では、文系学部以上に国公立大学と私立大学の学費差が顕著になります。国公立大学が約242万円であるのに対し、私立大学理系学部の平均は約550万円で、その差は約310万円に達します。

具体例として、早稲田大学の理工学部を見てみましょう。初年度納入金は約169万円、2年目以降は年間約145万円で、4年間の総額は約604万円です。東京理科大学の工学部では、初年度が約167万円、2年目以降が約143万円で、総額約596万円となります。国公立大学の2.5倍近い学費が必要になることがわかります。

理系学部で学費が高くなる理由は、実験・実習費や設備費が多く含まれているためです。最新の研究設備や実験機器の維持費、消耗品費などが授業料に上乗せされています。また、少人数での実験指導や研究室配属など、教育の質を保つためのコストも反映されています。

ただし、理系学部では大学院進学率が高いことも考慮が必要です。国公立大学の大学院は授業料が年間約54万円と学部と同額ですが、私立大学では年間80万円から120万円程度かかります。学部4年+大学院2年の6年間で計算すると、国公立大学が約403万円、私立大学が約710万円から790万円となり、その差はさらに広がります。

医学部・薬学部の学費比較

医歯薬系学部では、国公立大学と私立大学の学費差が最も大きくなります。国公立大学医学部の6年間の学費総額が約350万円であるのに対し、私立大学医学部の平均は約2,000万円から3,000万円という驚くべき差があります。

私立大学医学部の具体例を見てみましょう。順天堂大学医学部は比較的学費が安く、6年間の総額が約2,080万円です。一方、川崎医科大学では約4,550万円、帝京大学では約3,794万円となっています。最も高額な大学では6年間で5,000万円近くかかるケースもあります。国公立大学医学部との差は、少なくとも1,700万円以上になります。

薬学部(6年制)でも同様の傾向が見られます。国公立大学が約350万円であるのに対し、私立大学薬学部の平均は約1,200万円です。例えば、慶應義塾大学薬学部は6年間で約1,233万円、東京理科大学薬学部は約1,258万円となっています。国公立大学の3倍以上の学費が必要になります。

このような大きな学費差があるため、医歯薬系を目指す場合は、国公立大学への進学が経済的には非常に有利です。ただし、国公立大学医学部は競争率が極めて高く、偏差値も65以上が必要になることがほとんどです。一方、私立大学医学部でも特待生制度を設けているところがあり、成績上位者は授業料が大幅に減免されるケースもあります。例えば、順天堂大学では特待生になると授業料が国公立大学並みになる制度があります。

4年間(6年間)の総額でみる差額

ここで、国公立大学と私立大学の学費総額を表で整理してみましょう。下宿費用を含めた総額でも比較していきます。

区分国公立大学(4年)私立大学(4年)差額
文系学部(学費のみ)約242万円約400万円約158万円
理系学部(学費のみ)約242万円約550万円約308万円
文系(学費+下宿費)約722万円約880万円約158万円
理系(学費+下宿費)約722万円約1,030万円約308万円
区分国公立大学(6年)私立大学(6年)差額
医学部(学費のみ)約350万円約2,000~3,000万円約1,650~2,650万円
薬学部(学費のみ)約350万円約1,200万円約850万円
医学部(学費+下宿費)約1,070万円約2,720~3,720万円約1,650~2,650万円
薬学部(学費+下宿費)約1,070万円約1,920万円約850万円

この表から分かるように、学部によって差額は大きく異なりますが、いずれの場合も国公立大学の方が経済的負担は軽くなります。特に医歯薬系では、その差は1,000万円を超えることも珍しくありません。

ただし、これらの金額はあくまでも平均値です。私立大学の中には比較的学費が安い大学もありますし、逆に非常に高額な大学もあります。また、奨学金や授業料減免制度を活用することで、実質的な負担額は大きく変わってきます。次の章では、こうした支援制度について詳しく見ていきます。

さらに重要なのは、学費だけでなく教育内容や就職実績、キャンパスライフなど、総合的に大学を評価することです。学費が安いからという理由だけで大学を選ぶのではなく、お子さんの将来の目標や適性に合った大学を選ぶことが、長い目で見れば最も賢明な選択といえます。

国公立大学でも学費が免除・減額される制度

国公立大学には、経済的な理由で学業の継続が困難な学生を支援するため、授業料免除や減額の制度が整備されています。この制度を利用すれば、さらに学費負担を軽くすることができます。ただし、誰でも利用できるわけではなく、一定の条件を満たす必要があります。ここでは、免除・減額制度の詳細と、申請方法について詳しく解説していきます。

授業料免除制度の対象者と条件

授業料免除制度は、経済的理由により授業料の納付が困難で、かつ学業優秀と認められる学生が対象となります。具体的には、以下のような条件があります。

まず経済的基準として、世帯の年収が一定額以下であることが求められます。目安としては、4人家族で年収約400万円以下の場合、全額免除の対象となる可能性が高くなります。年収400万円から800万円程度の場合は、半額免除が適用されるケースが多いです。ただし、この基準は大学や世帯の状況によって異なります。

学業成績についても一定の基準があります。多くの大学では、前年度の成績が上位3分の1以内であることや、取得単位数が標準以上であることが条件となっています。例えば、東京大学では前年度の成績評価において優または良が60%以上であることが求められます。京都大学では、標準取得単位数の80%以上を修得していることが条件です。

また、次のような特別な事情がある場合は、優先的に免除が認められるケースがあります。学費負担者が死亡した場合、学費負担者が失業した場合、災害により家計が急変した場合、生活保護を受けている世帯などです。こうした緊急的な事情がある場合は、早めに大学の学生支援課に相談することをおすすめします。

免除の種類には、全額免除と半額免除があります。全額免除が認められれば、年間約54万円の授業料が免除されます。半額免除の場合は約27万円の免除となります。大学によっては、4分の1免除や4分の3免除といった細かい区分を設けているところもあります。

入学金免除が受けられるケース

入学金の免除制度は、授業料免除とは別に設けられています。対象となるのは、主に入学前1年以内に学費負担者が死亡した場合や、入学前1年以内に風水害等の災害を受けた場合です。こうした不測の事態により、入学金の納付が極めて困難と認められる場合に適用されます。

具体的な例を挙げると、大阪大学では、入学前1年以内に主たる家計支持者が死亡し、かつ年収が一定基準以下の場合、入学金の全額または半額が免除されます。東北大学でも同様の制度があり、震災や台風などの自然災害により被害を受けた家庭については、入学金免除の特例措置が取られています。

また、生活保護世帯の学生についても、多くの国公立大学で入学金免除の対象となっています。北海道大学では、生活保護受給世帯の学生に対して、申請により入学金の全額免除を行っています。児童養護施設出身者についても、同様の措置が取られることがあります。

ただし、入学金免除は授業料免除と比べて対象が限定的です。経済的困難だけでは入学金免除は認められず、特別な事情が必要になるケースがほとんどです。また、入学金は入学手続き時に納付する必要があるため、免除の可否が確定する前に一旦納付し、後日還付を受ける形になることもあります。事前に大学に確認しておくことが大切です。

申請方法と必要書類

授業料免除の申請は、通常前期と後期の年2回行われます。申請期間は大学によって異なりますが、前期分は3月下旬から4月中旬、後期分は9月下旬から10月中旬に設定されていることが多いです。この期間を逃すと申請できなくなるため、スケジュールをしっかり確認しておきましょう。

申請に必要な主な書類は以下の通りです。

  • 授業料免除申請書(大学所定の様式)
  • 家庭状況調書(世帯全員の収入や家族構成を記載)
  • 所得証明書(市区町村発行の課税証明書など)
  • 成績証明書(2年生以降の申請の場合)

これらの基本書類に加えて、状況に応じて追加の書類が必要になります。例えば、失業した場合は離職票や雇用保険受給資格者証、病気療養中の場合は診断書、災害被害を受けた場合は罹災証明書などです。必要書類は大学のウェブサイトで確認できますので、早めにチェックしておきましょう。

申請書類の作成では、特に家計状況の説明が重要になります。単に収入額を記載するだけでなく、なぜ授業料の支払いが困難なのか、具体的な事情を丁寧に説明することが求められます。例えば、医療費の負担が大きい、住宅ローンの返済がある、兄弟姉妹も大学生であるなど、家計を圧迫している要因を明確に記載しましょう。

申請後、通常1か月から2か月程度で結果が通知されます。全額免除、半額免除、不許可のいずれかが決定されます。万が一不許可となった場合でも、次の学期に再度申請することは可能です。また、家計が急変した場合は、通常の申請期間外でも緊急の申請を受け付けている大学もありますので、学生支援課に相談してみてください。

免除制度を利用した実例

ここでは、実際に授業料免除制度を利用した学生の例をいくつか紹介します(個人情報保護のため、内容は一部改変しています)。

ケース1:父親の失業により全額免除を受けたケース
地方国立大学の工学部に通う学生のケースです。入学後の1年生の秋、父親が勤めていた会社が倒産し、失業してしまいました。母親はパートで働いていましたが、年収は約120万円程度でした。この学生は成績も良好で、前期の成績評価では優が70%を占めていました。後期分の授業料免除を申請したところ、全額免除が認められ、2年生以降も継続して全額免除を受けながら卒業することができました。

ケース2:母子家庭で半額免除を受けたケース
都市部の公立大学の文学部に通う学生です。両親が離婚し、母親と二人暮らしでした。母親は正社員として働いていましたが、年収は約350万円でした。この学生も成績は良好で、標準的な単位を取得していました。申請の結果、半額免除が認められました。年間約27万円の負担軽減となり、アルバイトとの両立も無理なく行えるようになったとのことです。

ケース3:災害による特例免除を受けたケース
東北地方の国立大学に通う学生で、実家が台風による水害で大きな被害を受けました。家屋の修繕に多額の費用がかかり、学費の支払いが困難な状況になりました。罹災証明書を提出して申請したところ、特例として全額免除が認められました。このケースでは、通常の申請期間外でも緊急申請が受理され、迅速に対応してもらえたそうです。

これらの例から分かるように、授業料免除制度は本当に困っている学生にとって大きな支えとなっています。経済的に厳しい状況にある場合は、ためらわずに申請することをおすすめします。大学の学生支援課では、申請に関する相談も受け付けていますので、一人で悩まず相談してみてください。

奨学金制度を賢く活用する方法

奨学金は、学費や生活費の負担を軽減するための重要な支援制度です。国公立大学に進学する場合でも、下宿費用や教材費などを考えると、奨学金の活用を検討する価値は十分にあります。奨学金には様々な種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。ここでは、主要な奨学金制度について詳しく解説し、賢い活用方法をお伝えします。

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、最も多くの学生が利用している奨学金制度です。全国の大学生の約2.7人に1人が利用しており、国公立大学の学生でも多くが活用しています。JASSOの奨学金には、給付型と貸与型の2種類があります。

貸与型奨学金は、さらに第一種(無利子)と第二種(有利子)に分かれます。第一種奨学金は利子がつかないため、返済負担が軽いのが特徴です。国公立大学の自宅通学者の場合、月額2万円から4.5万円の範囲で選択できます。自宅外通学者の場合は月額2万円から5.1万円です。ただし、第一種は家計基準と学力基準が厳しく設定されています。

第二種奨学金は利子付きですが、第一種よりも採用基準が緩やかで、月額2万円から12万円の範囲で1万円単位で選択できます。利率は在学中は発生せず、卒業後に年0.1%から0.5%程度(利率固定方式の場合)となります。銀行の教育ローンと比べるとかなり低金利ですので、利用価値は高いといえます。

申請は、予約採用(高校3年生の春から夏)、在学採用(大学入学後の春)、緊急・応急採用(家計急変時)の3つのタイミングがあります。予約採用での申請がおすすめです。採用が決まれば、入学後すぐに奨学金を受け取ることができ、入学時の資金計画が立てやすくなります。高校の進路指導室で申込手続きができますので、早めに相談しましょう。

給付型奨学金と貸与型奨学金の違い

給付型奨学金と貸与型奨学金の最も大きな違いは、返済の必要があるかどうかです。給付型は返済不要ですが、貸与型は卒業後に返済する必要があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶことが重要です。

JASSOの給付型奨学金は、2020年4月から大幅に拡充されました。年収約380万円未満の世帯が対象となり、国公立大学の自宅通学者で月額29,200円、自宅外通学者で月額66,700円が支給されます。年収約380万円から約600万円の世帯でも、段階的に減額された金額が支給されます。これは高等教育の修学支援新制度の一環として実施されており、授業料減免とセットで受けられます。

給付型奨学金のメリットは、何といっても返済不要という点です。卒業後の経済的負担がなく、安心して学業に専念できます。また、成績要件も貸与型と比べて緩やかで、学ぶ意欲があれば採用される可能性が高いのも特徴です。ただし、在学中も成績や出席状況が定期的にチェックされ、基準を満たさない場合は支給停止となることもあります。

一方、貸与型奨学金は返済の義務がありますが、借りられる金額が大きいのが特徴です。給付型だけでは足りない場合、貸与型と併用することで、より充実した学生生活を送ることができます。例えば、給付型で生活費の一部をまかない、貸与型で教材費やサークル活動費に充てるといった使い方が可能です。

返済については、卒業後6か月経過してから始まります。返済期間は借りた総額によって異なりますが、通常は10年から20年程度です。月々の返済額は、4年間で約260万円借りた場合、月額約1.4万円程度となります。正社員として働けば十分返済可能な金額ですが、就職状況が厳しい場合は返還猶予の制度もありますので、事前に確認しておきましょう。

大学独自の奨学金制度

国公立大学の中には、大学独自の奨学金制度を設けているところも多くあります。これらは大学の教育理念や地域貢献の観点から設立されており、JASSOの奨学金と併用できる場合がほとんどです。

例えば、東京大学には「さつき会奨学金」があり、女子学生を対象に月額3万円が給付されます。京都大学には「京都大学修学支援奨学金」があり、特に優秀な学生に対して月額3万円から5万円が給付されます。大阪大学では「大阪大学未来基金緊急奨学金」として、家計が急変した学生に一時金30万円が給付される制度があります。

また、地方の国公立大学では、地元出身者や地元への定着を希望する学生を対象とした奨学金も多く見られます。例えば、新潟大学の「新潟大学地域創生推進機構奨学金」では、卒業後に新潟県内で就職することを条件に、月額5万円が給付されます。このような地域貢献型の奨学金は、地元での就職を考えている学生にとって魅力的な選択肢となります。

大学独自の奨学金の多くは給付型です。つまり返済不要ですので、積極的に申請することをおすすめします。募集人数は限られていることが多いですが、応募しなければ採用される可能性はゼロです。各大学のウェブサイトや学生支援課で情報を集め、自分が応募できる奨学金がないか確認してみましょう。

地方自治体の奨学金

都道府県や市町村が実施する奨学金制度も、見逃せない支援制度です。これらは地元の学生を支援する目的で設立されており、その地域出身者や保護者がその地域に住んでいることが条件となることが多いです。

例えば、東京都には「東京都育英資金」があり、都内在住で大学に通う学生に対して、国公立大学生は月額4.6万円(無利子)が貸与されます。大阪府では「大阪府育英会」が月額5.1万円まで貸与しています。これらはJASSOの奨学金よりも利率が低いか無利子であることが多く、地元出身者にとっては有利な条件となっています。

また、市町村レベルでも独自の奨学金を実施しているところがあります。例えば、北海道の札幌市には「札幌市奨学金」があり、市内在住の学生に月額1.7万円から4.2万円が無利子で貸与されます。兵庫県の神戸市では「神戸市奨学金」として、月額2万円から5万円が貸与されます。これらは募集人数が少ないため競争率は高くなりますが、採用されれば大きな支援となります。

地方自治体の奨学金には、給付型のものもあります。例えば、長野県の一部の町村では、地元出身で大学に進学する学生に対して返済不要の給付型奨学金を支給しています。こうした制度は、過疎化対策や若者の地元定着を促進する目的で設立されています。卒業後に一定期間地元で働くことを条件に、返済が全額免除されるケースもあります。

地方自治体の奨学金情報は、各自治体のウェブサイトや広報誌で確認できます。また、高校の進路指導室にも情報が集まっていることが多いので、早めに相談してみることをおすすめします。申込期間が春の短期間に限定されていることも多いので、スケジュールをしっかり把握しておきましょう。

家計負担を軽減するその他の支援制度

奨学金や授業料免除以外にも、大学生の家計を支援する制度は様々あります。これらを組み合わせて活用することで、経済的な負担をさらに軽くすることができます。ここでは、高等教育の修学支援新制度や教育ローン、さらには学生自身ができる工夫についても紹介していきます。複数の支援を上手に組み合わせることが、無理のない学生生活を送るポイントです。

高等教育の修学支援新制度とは

高等教育の修学支援新制度は、2020年4月からスタートした新しい支援制度です。この制度は、給付型奨学金と授業料等減免がセットになっており、経済的に厳しい家庭の学生を強力に支援します。

対象となるのは、世帯年収が約380万円未満の家庭です。住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯が該当します。支援額は世帯の年収に応じて3段階に分かれており、第1区分(住民税非課税世帯)が最も手厚い支援を受けられます。第2区分は第1区分の3分の2、第3区分は第1区分の3分の1の支援額となります。

具体的な支援内容を見てみましょう。国公立大学の場合、授業料減免として年間約54万円、入学金減免として約28万円が支援されます(第1区分の場合)。これに加えて、給付型奨学金が自宅通学者で年間約35万円、自宅外通学者で年間約80万円支給されます。つまり、自宅外通学者の第1区分では年間約134万円の支援を受けられる計算になります。

この制度の大きな特徴は、学業成績の要件が比較的緩やかである点です。高校での評定平均が一定以上であれば、また学ぶ意欲があることをレポートなどで示せば、採用される可能性があります。ただし、大学入学後は定期的に学業成績や出席状況がチェックされます。基準を満たさない場合は支援が打ち切られることもありますので、真面目に学業に取り組むことが求められます。

申請は高校3年生の春から可能で、JASSOの給付型奨学金の申請と同時に行います。採用されると、大学入学後に授業料減免と給付型奨学金の両方を受けることができます。この制度により、経済的理由で進学を諦める必要がなくなった学生も多くいます。該当する可能性がある場合は、必ず申請することをおすすめします。

教育ローンの活用法

教育ローンは、奨学金では足りない部分を補う手段として有効です。特に入学時には、入学金や前期授業料、引っ越し費用など、まとまった資金が必要になりますので、教育ローンの利用を検討する価値があります。

最もよく利用されるのは、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」です。融資限度額は学生1人あたり350万円まで(海外留学の場合は450万円まで)で、固定金利は年1.95%程度(2024年時点)です。銀行の教育ローンと比べると金利が低く、返済期間も最長18年と長く設定できるのが特徴です。

国の教育ローンの申込条件は、世帯年収が一定額以下であることです。子どもが1人の場合は年収790万円以下、2人の場合は890万円以下となっています。比較的幅広い世帯が利用できる設計になっています。また、母子家庭や父子家庭、世帯年収200万円以下の家庭などは、金利が0.4%優遇される特例措置もあります。

一方、銀行の教育ローンは融資限度額が500万円から1,000万円と高めですが、金利は年2%から4%程度と国の教育ローンより高くなります。ただし、審査が比較的早いのが利点で、急いで資金が必要な場合には便利です。各銀行によって条件が異なりますので、複数の銀行を比較検討することをおすすめします。

教育ローンを利用する際の注意点は、借入額を最小限にすることです。奨学金と異なり、在学中から返済が始まるケースが多いため、家計への負担が大きくなります。本当に必要な金額だけを借り、できるだけ早期に返済することを心がけましょう。また、奨学金の採用が決まれば、その分教育ローンの借入額を減らすといった柔軟な対応も可能です。

アルバイトと学業の両立

大学生の多くはアルバイトをして生活費や学費の一部を稼いでいます。国公立大学生の場合、約6割から7割がアルバイトを経験しているというデータもあります。適度なアルバイトは社会経験にもなりますが、学業との両立が大切です。

アルバイトの収入目安は、月3万円から5万円程度が一般的です。週2日から3日、1日4時間程度働けば、この程度の収入は得られます。時給1,000円とすると、週10時間で月4万円程度になります。この金額であれば、学業に支障をきたさず両立できる範囲といえるでしょう。

ただし、アルバイトに力を入れすぎて単位を落とすようなことがあっては本末転倒です。特に理系学部では実験やレポート作成に時間がかかりますので、アルバイトの時間は慎重に設定する必要があります。また、テスト期間中はアルバイトを減らすか休むことができる職場を選ぶことも重要です。

大学内でのアルバイトもおすすめです。図書館の受付、学生食堂のスタッフ、オープンキャンパスの補助など、大学が募集しているアルバイトは通勤時間がかからず、学業との両立がしやすいのが利点です。また、大学側も学生の事情を理解してくれるため、試験期間中の融通が利きやすいのも魅力です。

注意したいのは、年間の収入が103万円を超えると、親の扶養から外れて税金の負担が増える点です。月平均で約8.6万円を超えないように調整することで、扶養の範囲内でアルバイトができます。また、奨学金を受けている場合は、収入が多すぎると次年度の奨学金審査に影響することもありますので、バランスを考えながら働くことが大切です。

下宿費用を抑える工夫

自宅外通学の場合、下宿費用は大きな負担となります。しかし、工夫次第で費用を抑えることは十分可能です。ここでは、下宿費用を節約するための具体的な方法を紹介します。

まず住居選びですが、大学の学生寮が利用できれば最も経済的です。国公立大学の学生寮は月額1万円から3万円程度で入居でき、光熱費込みのところも多くあります。例えば、東京大学の駒場寮は月額約4万円、京都大学の吉田寮は月額約2万円です。ただし、人気が高く抽選になることが多いため、早めに申し込むことが重要です。

学生寮に入れなかった場合は、民間のアパートやマンションを探すことになります。その際、大学から少し離れた場所を選ぶと家賃を抑えられます。例えば、大学まで自転車で15分から20分程度の距離であれば、家賃が1万円から2万円安くなることも珍しくありません。通学時間と家賃のバランスを考えて選びましょう。

シェアハウスも選択肢の一つです。個室は確保しつつ、キッチンやバス・トイレを共用することで、家賃を2割から3割程度削減できます。また、同じ大学の学生が多く住むシェアハウスであれば、勉強や生活の情報交換もでき、一人暮らしの不安も軽減されます。

生活費の節約も重要です。自炊を心がければ、食費は月2万円から3万円程度に抑えられます。大学の学生食堂を活用するのも賢い方法で、1食400円から500円程度で栄養バランスの取れた食事ができます。また、格安スマホへの切り替えや、不要なサブスクリプションサービスの解約など、固定費の見直しも効果的です。

さらに、教科書代の節約も考えましょう。先輩から譲ってもらう、古本を購入する、図書館で借りるなどの方法で、年間数万円の節約が可能です。大学の生協では教科書の買い取りと販売を行っていることも多いので、活用してみてください。こうした小さな工夫の積み重ねが、年間では大きな金額差となって現れます。

学費を準備する計画の立て方

大学の学費は決して小さな金額ではありません。急に準備しようとしても難しいため、お子さんが小さいうちから計画的に貯蓄していくことが大切です。ここでは、いつから、どのように学費を準備していけばよいのか、具体的な方法をご紹介します。早めに計画を立てることで、経済的な不安を減らし、お子さんの進路選択の幅を広げることができます。

高校入学時から始める学費準備

理想的には、お子さんが生まれたときから学費の積み立てを始めるのがベストですが、高校入学時点からでも間に合います。高校入学から大学卒業までは約7年間ありますので、計画的に貯蓄すれば十分準備可能です。

まず、必要な金額を具体的に計算しましょう。国公立大学の自宅通学を想定した場合、学費は4年間で約242万円です。教材費や通学費などを含めると、約300万円が目標金額となります。自宅外通学の場合は、これに下宿費用約480万円が加わり、合計約780万円が必要です。

高校入学時点(中学卒業時)から大学入学まで3年間ありますので、月々いくら貯蓄すればよいかを計算してみましょう。300万円を準備する場合、3年間(36か月)で割ると月約8.3万円の貯蓄が必要です。780万円の場合は月約21.7万円となります。これは家計にとって大きな負担ですので、現実的には既にある程度の貯蓄があることを前提に計画を立てる必要があります。

もし高校入学時点で貯蓄がほとんどない場合は、奨学金や教育ローンの活用を前提に計画を立てましょう。例えば、入学金と1年目の授業料約82万円だけを貯蓄で賄い、2年目以降は奨学金で対応するという方法もあります。この場合、3年間で82万円を貯めればよいので、月約2.3万円の貯蓄で済みます。

また、児童手当を学費のために取っておくという方法も有効です。児童手当は子ども一人あたり総額で約200万円受け取れますので、これを全額貯蓄しておけば、国公立大学の学費のほとんどを賄える計算になります。高校入学時点で児童手当の貯蓄がどのくらいあるか確認し、不足分を追加で貯蓄していくとよいでしょう。

学資保険やつみたてNISAの活用

学費を準備する方法として、銀行預金以外にも様々な選択肢があります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、家庭の状況に合わせて選ぶことが大切です。

学資保険は、お子さんの教育資金を計画的に準備できる保険商品です。毎月一定額の保険料を払い込むことで、大学入学時などに満期金を受け取れます。返戻率(払い込んだ金額に対して受け取れる金額の割合)は100%から110%程度が一般的です。また、契約者(親)に万が一のことがあった場合、以後の保険料払込が免除されながら満期金は予定通り受け取れるという保障機能もあります。

ただし、学資保険には注意点もあります。中途解約すると元本割れする可能性が高いこと、インフレに弱いこと、返戻率が低い商品も多いことなどです。また、最近は低金利の影響で返戻率が100%を下回る商品もありますので、契約前によく比較検討することが重要です。

つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援する制度です。年間40万円まで、最長20年間、投資から得られる利益が非課税になります。投資信託を毎月一定額ずつ購入していくことで、長期的には預金より高いリターンが期待できます。ただし、投資ですので元本割れのリスクもあることを理解しておく必要があります。

つみたてNISAを学費準備に活用する場合のポイントは、時間分散と資産分散です。毎月コツコツと積み立てることで、価格変動のリスクを抑えることができます。また、複数の投資信託に分散投資することで、リスクをさらに軽減できます。ただし、大学入学の2年から3年前になったら、徐々に安全資産(預金など)に移していくことをおすすめします。

定期預金も根強い人気があります。元本保証で安心感があり、計画的に貯蓄できるのがメリットです。金利は低いですが、確実に目標額を貯められます。自動積立定期預金を利用すれば、給料日に自動的に貯蓄されるため、つい使ってしまうことを防げます。学費準備の基本として、まず定期預金で一定額を確保し、余裕があればつみたてNISAなどで増やすという方法が堅実です。

必要な貯蓄額のシミュレーション

具体的なケース別に、必要な貯蓄額をシミュレーションしてみましょう。ご家庭の状況に近いケースを参考にしてください。

ケース1:国公立大学・自宅通学・奨学金なし
必要総額:約300万円(学費242万円+教材費等58万円)
お子さんが0歳から18歳までの18年間で準備する場合、月約1.4万円の貯蓄が必要です。児童手当(総額約200万円)を全額貯蓄すれば、追加で月約4,600円の貯蓄で達成できます。比較的無理なく準備できる金額といえます。

ケース2:国公立大学・自宅外通学・給付型奨学金あり
必要総額:約780万円から給付型奨学金約320万円(月6.7万円×4年間)を引いた約460万円
18年間で準備する場合、月約2.1万円の貯蓄が必要です。児童手当を活用すれば、追加で月約1.2万円の貯蓄で達成できます。給付型奨学金が採用される前提ですが、現実的な計画といえるでしょう。

ケース3:国公立大学・自宅外通学・貸与型奨学金併用
入学時費用と1年目の費用約170万円(入学金28万円+初年度授業料54万円+入居費用30万円+1年目生活費58万円)を貯蓄で賄い、2年目以降は貸与型奨学金(月10万円)で対応する計画です。18年間で170万円を準備する場合、月約7,900円の貯蓄で達成できます。児童手当だけでも十分カバーできる金額です。

ケース4:私立大学・自宅通学も想定に入れる
国公立大学を第一志望としつつ、私立大学も併願する場合を考えます。私立大学文系4年間で約400万円が必要ですので、この金額を目標にします。18年間で月約1.85万円、児童手当を活用すれば追加で月約9,200円の貯蓄が必要です。選択肢を広げるための準備として検討する価値があります。

これらのシミュレーションから分かるように、早くから計画的に貯蓄を始めれば、国公立大学の学費は十分準備可能です。ただし、予定通りにいかないこともありますので、奨学金や教育ローンについても情報を集めておくことが大切です。

複数のお子さんがいる場合の計画

お子さんが複数いる場合、学費の準備はより計画的に行う必要があります。同時期に複数の子どもが大学に通うケースも想定して、早めに準備を始めることが重要です。

例えば、2歳差の兄弟がいる場合、下の子が大学1年生のとき、上の子は大学3年生です。つまり、2年間は同時に2人分の学費が必要になります。国公立大学の自宅通学でも、年間約120万円×2人=240万円が必要です。この期間を乗り切るための資金計画が欠かせません

複数のお子さんがいる場合の貯蓄方法として、以下のような工夫があります。まず、子ども1人につき1つの口座を作り、それぞれに児童手当を貯蓄していく方法です。これにより、各子どもの学費が約200万円ずつ確保できます。不足分は、家計から毎月一定額を積み立てていきます。

また、貸与型奨学金の活用も現実的な選択肢です。2人分の学費を全額貯蓄で賄うのは難しい場合、上の子は貯蓄中心、下の子は奨学金中心といった配分も検討できます。ただし、奨学金は本人が返済するものですので、お子さんとよく話し合って決めることが大切です。

さらに、教育費のピークを把握しておくことも重要です。最も支出が多い時期(2人とも大学生の期間)を乗り切れば、その後は楽になります。この時期に向けて、それまでに使える資金を最大限確保しておく、親の収入を増やす努力をする、生活費を見直すなど、複数の対策を組み合わせることが成功の鍵となります。

最後に、お子さんが多い家庭では、国公立大学を選ぶメリットが特に大きいことを忘れないでください。1人あたりの学費を抑えることで、限られた教育資金をより多くの子どもの教育に振り向けることができます。お子さんたちには早い段階から国公立大学を目指すメリットを伝え、勉強へのモチベーションを高めていくことも大切な準備の一つといえるでしょう。