Last Updated on 2026年5月21日 by 塾一郎
「日東駒専を目指しているけど、英語が心配…」そんな思いを抱えているご家庭は少なくありません。英語は多くの大学入試で配点が高く、合否を大きく左右する科目です。
この記事では、日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)の英語入試の傾向から、具体的な勉強法・おすすめ参考書・塾の活用法まで、受験に関わる親御さんにとって役立つ情報をまとめました。お子さんの学習をサポートするヒントとして、ぜひお読みください。
日東駒専の英語入試について知っておきたいこと
日東駒専を受験するにあたって、まず英語という科目がどう位置づけられているかを把握しておくことが大切です。英語は多くの学部で必須科目となっており、配点の割合が高い大学・学部がほとんどです。基礎をしっかり固めることが、合格への近道です。
英語が合否を分ける理由
日東駒専の入試では、英語・国語・地歴公民(または数学)の3科目構成が一般的です。そのなかで英語は、3科目中もっとも配点が高い場合が多く、英語の出来が合否を左右するといっても過言ではありません。
たとえば日本大学の商学部では英語が150点満点・国語100点・地歴公民100点というように、英語だけ配点が高い学部も多数あります。つまり、英語が得意な受験生はそれだけ有利に戦えるということです。
逆に「英語が苦手だから他の科目で挽回する」という作戦は、日東駒専ではなかなか難しい現実があります。英語を最優先科目として位置づけ、早い段階から対策を始めることが重要です。
共通テスト利用と個別試験の違い
日東駒専の入試には、大きく分けて「一般選抜(個別試験)」と「共通テスト利用入試」の2種類があります。
- 一般選抜:各大学・学部が独自に作成した問題を解く方式。長文読解・文法・語彙問題などが出題される
- 共通テスト利用:大学入学共通テストのスコアで合否が決まる方式。英語はリーディング・リスニングの両方が使われることが多い
一般選抜と共通テスト利用では、問われる力が少し異なります。一般選抜では文法・語法の知識が問われることが多いのに対し、共通テスト利用ではリスニングも含む総合的な英語力が必要です。どちらの方式で受験するかによって対策の比重が変わるため、志望学部の入試方式を早めに確認しておくとよいでしょう。
受験方式の種類と英語の配点例
| 大学名 | 入試方式の例 | 英語の配点(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 日本大学 | N全学統一方式 / 学部別一般 | 100〜150点 | 学部によって差が大きい |
| 東洋大学 | 一般選抜 / 共通テスト利用 | 100〜150点 | 英語外部検定優遇制度あり |
| 駒澤大学 | T日程 / S方式 / 一般選抜 | 100点 | T日程は英語1科目での受験も可 |
| 専修大学 | 前期A / 前期B / 全学部統一 | 100〜150点 | 前期Bは英語+1科目 |
上記はあくまで目安です。学部や受験方式によって配点や試験内容が大きく異なります。必ず各大学の公式ウェブサイトや入試要項で最新情報を確認してください。
大学別の英語出題傾向を比較してみよう
日東駒専といっても、各大学の英語の出題傾向はかなり異なります。志望校の傾向を知ることが、効率よく対策するための第一歩です。ここでは各大学の英語の特徴をまとめます。
日本大学の英語の特徴
日本大学は学部数が非常に多く、学部ごとに問題の形式や難易度が異なります。ただし共通して言えるのは、長文読解の比重が大きいこと、そして文法・語彙問題が頻出であるという点です。
長文は300〜600語程度の英文が1〜2題出題されることが多く、内容一致問題・空欄補充・同義語選択などが問われます。文法問題では、時制・接続詞・不定詞・分詞構文など幅広い単元から出題されます。
N全学統一方式を利用すると、複数の学部に同じ試験で出願できるため、志望学部が多い場合は特に活用する価値があります。過去問は学部別に揃えておくことをおすすめします。
東洋大学の英語の特徴
東洋大学の英語は、長文読解中心の出題が特徴です。文章量が比較的多く、読解スピードと正確な理解力が求められます。また、英語外部検定優遇制度(英検・TOEFL・TOEICなど)を設けている学部も多く、スコアによって得点換算や出願資格が付与されます。
文法問題は選択式が中心で、難問よりも基本〜標準レベルの問題が多め。語彙力と読解力をしっかり鍛えることが得点に直結します。英検2級・準1級を持っているお子さんには、外部検定利用入試も検討する価値があります。
駒澤大学の英語の特徴
駒澤大学はT日程という独自の入試方式があり、英語1科目のみで受験できる学部もあります。英語が得意なお子さんには非常に有利な方式です。問題の難易度は標準的で、長文読解・文法・語法・語彙がバランスよく出題されます。
T日程の英語は試験時間が70分と比較的長め。長文読解のボリュームに慣れておくことが重要です。また、会話文や整序問題(並び替え)が出題される年もあるため、幅広い形式の問題演習が必要です。
専修大学の英語の特徴
専修大学は前期A・前期B・全学部統一など複数の入試方式を設けており、受験の機会が多いのが魅力です。英語の出題は長文読解中心で、文法問題・語彙問題・整序問題・英文完成問題など多彩な形式で出題されます。
難易度は標準的ですが、語彙レベルはやや高めの傾向があります。単語・熟語をしっかり覚えていることが得点アップの鍵になります。前期Bは「英語+1科目」の2科目型入試のため、得意科目に絞って受験したい場合に向いています。
合格に必要な英語力のレベルはどのくらい?
「日東駒専に合格するには、どのくらいの英語力が必要なの?」というのは、多くの親御さんが気になるところです。明確な目標を持つことで、学習計画が立てやすくなります。
偏差値と必要スコアの目安
日東駒専の一般選抜における英語の合格ラインの目安は、偏差値50〜55程度とされています(学部・方式によって異なります)。模試の判定では、河合塾・駿台・ベネッセなどの全国模試でC〜B判定を目安に学習計画を立てるとよいでしょう。
英語単体で言えば、過去問演習で7割前後を安定して取れるレベルが一つの目安です。語彙・文法の基礎が固まり、長文をある程度のスピードで読める力があれば十分に届く範囲です。
英検・TOEICの活用
東洋大学を中心に、日東駒専各校では英語外部検定のスコアを入試に活用できる制度が広がっています。英検であれば2級(目安スコア1950〜2150程度)以上を取得していると、優遇の対象になる学部が多いです。
英検を受験するメリットは入試だけではありません。英検の勉強自体が語彙・文法・読解・リスニングの総合的な訓練になるため、一般選抜の対策にも直結します。高2のうちに英検2級取得を目標にするのは、非常に効率的な戦略と言えます。
模試の活用法
模試は単に偏差値を確認する場ではなく、弱点を発見するためのツールです。模試を受けたあとは、必ず解き直しを行い、間違えた問題の原因を分析することが大切です。
日東駒専を志望している場合、河合塾の「全統マーク模試」や「全統記述模試」、東進の「センター試験本番レベル模試」などを定期的に受けることで、実力の推移を把握できます。特に高3の4月・6月・8月・10月の4回は必ず受験し、軌道修正に活かしましょう。
日東駒専英語の効果的な勉強の進め方
英語の勉強は「何を」「どの順番で」取り組むかが非常に重要です。ここでは、日東駒専合格に向けた効率のよい勉強の進め方をご紹介します。学習ステップを意識することで、無駄なく力をつけることができます。
単語・熟語の習得から始める
英語の勉強はまず語彙力の構築からスタートします。どんなに文法を理解していても、単語がわからなければ長文を読むことができません。
おすすめの単語帳は「システム英単語(駿台文庫)」や「ターゲット1900(旺文社)」です。日東駒専レベルであれば、まずはターゲット1400やシス単のSection1〜3(約1200語)を完璧にすることを目標にしましょう。
単語の覚え方は「1日100語を見る × 7日で繰り返す」サイクルが効果的です。1回で完璧に覚えようとせず、何度も繰り返し見て定着させることが重要です。
文法の基礎を固める
単語と並行して取り組みたいのが文法の整理です。文法は「覚える」よりも「理解する」ことを意識することで定着しやすくなります。
参考書は「大岩のいちばんはじめの英文法(東進ブックス)」や「Next Stage(桐原書店)」が人気です。まずは大岩などの入門書で全体像を掴み、その後Next Stageで演習量を増やしていくのが王道の進め方です。
文法はただ問題を解くだけでなく、「なぜその答えになるか」を言語化できるレベルを目指しましょう。理解が深まると、初見の問題にも対応できるようになります。
長文読解の練習を積む
長文読解は「量をこなす」ことで読むスピードと正確さが上がります。ただし、ただ問題を解くだけでは力はつきません。読み終えたあとに音読を3〜5回繰り返すことが、英文を読むリズムを体に染み込ませる上で非常に効果的です。
おすすめの教材は「関正生のThe Rules(旺文社)」シリーズです。レベル1〜3を順番に進めることで、無理なくレベルアップできます。1〜2の段階から日東駒専レベルの長文に対応できる読解力が養われます。
英語長文の読み方のコツ|偏差値40台から逆転するための3つのテクニック
リスニング対策も忘れずに
共通テスト利用入試を受ける場合や、東洋大学などリスニングを課す大学を受験する場合は、リスニング対策も必要です。
NHKのラジオ英会話(無料)や「英語の友(旺文社アプリ)」を使って、毎日15〜20分のリスニング練習を習慣化するだけで着実に力がつきます。英語を「音」として処理する脳の回路を日常的に刺激することが大切です。
単元別の対策ポイントを押さえよう
日東駒専の英語では、長文読解のほかにも文法・語法問題や整序問題など複数の形式が出題されます。ここでは出題頻度の高い単元ごとに対策のポイントを整理します。
文法・語法問題の攻略
文法問題でよく出るのは時制・準動詞(不定詞・動名詞・分詞)・比較・仮定法・接続詞などの単元です。これらを重点的に対策することで、大きく得点が伸びます。
語法問題では動詞の使い方(他動詞と自動詞の区別・前置詞との組み合わせ)が頻出です。「英文法・語法問題 Grammarmaster(Z会)」や「英文法ファイナル問題集(桐原書店)」を使って、問題演習を繰り返しましょう。
長文読解の読み方のコツ
日東駒専の長文読解で大切なのは、「全文を完璧に訳そうとしない」ことです。パラグラフごとに話題を把握し、設問に関係する箇所を丁寧に読む「スキャニング」と「スキミング」のスキルを身につけることで、時間内に問題を解き終えられるようになります。
また、問題のパターンとして多い「本文の内容と一致するものを選べ」という問題では、選択肢を先に読んでから本文を照合する方法が有効です。先に設問を確認してから本文を読む習慣をつけておきましょう。
整序問題・英文完成問題の対策
整序問題(英文の並び替え)は、文法的な知識と英語の語順感覚が合わさった問題です。SVOCの文構造を意識しながら、まず動詞を見つけることが解法の基本です。
英文完成問題では熟語の知識も問われることがあります。「解体英熟語(Z会)」や単語帳に収録されている熟語リストを活用して、よく出るフレーズをまとめて覚えておくと効率的です。
合格を後押しするおすすめ参考書と塾の選び方
参考書や塾選びに迷う親御さんも多いかと思います。ここでは、日東駒専の英語対策に役立つ具体的な参考書と、塾・予備校の活用法についてご紹介します。目的に合わせて賢く使うことが大切です。
単語帳・文法書の選び方
参考書は「何冊もこなす」よりも、1冊を繰り返し完璧にすることのほうが効果的です。以下に目的別のおすすめ参考書をまとめます。
| 目的 | おすすめ参考書 | 特徴・活用法 |
|---|---|---|
| 単語 | ターゲット1900(旺文社) | 入試頻出語を網羅。音声アプリと併用で効果UP |
| 単語(別冊) | システム英単語(駿台文庫) | フレーズで覚えるため文脈理解にも強い |
| 文法(入門) | 大岩のいちばんはじめの英文法(東進) | 中学英語の復習から始められる。挫折しにくい |
| 文法(演習) | Next Stage(桐原書店) | 文法・語法・熟語を一冊で網羅。辞書代わりに使える |
| 長文読解 | 関正生のThe Rules 1〜3(旺文社) | 読み方のルールを学びながら演習できる |
| 過去問 | 赤本(教学社)各大学版 | 志望校の傾向把握に必須。高3の秋から本格活用 |
参考書は「自分のレベルより少し下」から始めると定着しやすいです。基礎が不安なうちに難しい参考書に手を出すと、消化不良になりがちです。まずは入門〜標準レベルの1冊を完璧にすることを優先しましょう。
過去問の使い方
過去問は「解いて終わり」にしないことが最重要です。正解した問題も含めて、解説を丁寧に読み、なぜその選択肢が正解なのかを確認する作業が力をつけます。
過去問演習のタイミングは、一般的に高3の9月〜10月から始めるのが理想とされています。夏までに語彙・文法・基礎的な長文読解を終わらせ、秋以降は志望校の過去問に集中するサイクルが効果的です。赤本は最低3年分、できれば5年分を解くようにしましょう。
塾・予備校の活用法
塾や予備校を選ぶ際は、日東駒専レベルに特化した指導をしているかを確認することが重要です。難関大学向けのカリキュラムでは、オーバースペックになる場合もあります。
- 東進ハイスクール:映像授業で自分のペースで進められる。関正生先生の英語授業が人気
- 河合塾:集団授業が充実。模試との連携がしやすい
- 武田塾:自学自習を管理してくれるスタイル。参考書学習を進めたい場合に向いている
- 個別指導塾(明光義塾・スタディルームなど):苦手単元を重点的に補強したい場合に有効
塾を選ぶ際は、まず無料体験授業を受けてみることをおすすめします。授業スタイルや講師との相性を確認した上で判断しましょう。また、塾に通っているだけで安心するのではなく、自宅での自習時間をしっかり確保することが合格への近道です。
年間スケジュールの組み立て方
英語の学習は、計画的に進めることで効果が大きく変わります。「いつ・何をやるか」を時期ごとに整理し、やるべきことを明確にしておくことで、焦らず着実に力をつけることができます。
高3の春〜夏(4月〜8月)の学習内容
この時期は基礎固めの期間です。単語・熟語の暗記、文法の整理、基礎的な長文読解の練習を毎日コツコツと積み重ねます。
- 単語帳1冊を繰り返し復習(目標:1200〜1500語を定着)
- 文法参考書で苦手単元を中心に演習
- 長文は週に2〜3題のペースで演習(300〜500語程度)
- 6〜8月:全統模試を受験して現在地を確認
夏休みは受験生活の中で最大の学習チャンスです。夏の間に基礎を完成させることができれば、秋以降の演習期に一気に得点力が上がります。夏休み中に1日3〜4時間以上、英語に時間を割くことを目標にしましょう。
高3の秋(9月〜11月)の学習内容
秋以降は志望校の入試形式に合わせた演習期に移行します。過去問を中心に、実戦力を磨く時期です。
- 志望校の赤本(過去問)を解き始める(最低3年分)
- 長文読解は1日1題以上のペースで演習
- 模試(全統・東進など)を月1回ペースで受験
- 弱点が見つかったら参考書に戻って補強
過去問を解くときは、必ず時間を計って本番と同じ条件で行いましょう。時間内に解き終える練習をしておくことで、本番での焦りが軽減されます。また、解き直しは解いた翌日に行うと記憶に残りやすいです。
直前期(12月〜入試本番)の過ごし方
入試直前の1〜2ヶ月は、新しい参考書に手を出さず、これまで学習してきた内容を総復習することが大切です。焦って新しい問題集に手を出すと、かえって混乱することがあります。
この時期は単語帳・文法書・過去問の復習を中心に、毎日英語に触れる時間を確保することを最優先にしましょう。また、体調管理も合格に向けた重要な対策のひとつです。睡眠・食事・適度な運動を意識して、万全の状態で本番を迎えることを目指してください。
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